【ラッセル幸福論】理想のライフスタイルを叶えるために

こんにちは!
クーリー亜優です。

今までに、3大幸福論から2つをご紹介しました。

 

今回は、最後の一つ、ラッセルの幸福論を取り上げます。

ラッセルは、英国貴族で哲学者、政治活動家でもありました。
3大幸福論の中では一番新しいものになります。
それもあってか、女性による育児と仕事の両立についても議論されています。

女性にも職業の門戸が開かれている今、女性は経済的に裕福に生きるか、あるいは結婚して子供を産むのかの自由を持っている。
しかし後者を選ぶ場合には、仕事を捨てなければならない。
そして、家計を夫の収入に頼ることになる。
夫の収入だけで家族全体を養うことになり、生活は苦しくなる。
これでは、女性は母親になることを躊躇することになる。

1930年に書かれたものなので少し古い考え方のように感じますが、近年では、育児休職制度なども整ってきて「仕事を捨てなければ」という概念も少しはましになって、当時よりはお子さんのいる女性が働きやすくなっていますよね。

「子育て中の女性にとって働きやすい職場を!」とか、ママ起業を応援するサービスも増えています。
「私だって働いているのだから」と、男性も家事・育児に参加するのが当然だ!という主張も普通になってきています。
とはいえ、ラッセルの時代から90年もたっているのに、まだこんなものか…という感じも否めないですけどね(^^;

夫の収入が十分ならば、女性は安心してお母さんになれる。というのも、まだ当時の女性への見方が反映されていると思いました。

「女性の収入が十分なら、男性が家事・育児をメインで」という考え方はなかったのでしょうね。

私が長年住んでいたオーストラリアでは、お母さんが稼いで、お父さんが専業主夫という家庭も珍しくありません。
実際、私の知り合いにもたくさんいます。

 

あなたは、どんなライフスタイルが理想的ですか?

 

「理想は理想。私には叶えることなんてムリ。それが出来ている人がうらやましい・・・」

もしかしたら、そんな風に思ってしまうこともあるかもしれませんね。

ラッセルは、このように言っています。

人間性のあらゆる特質の中で、嫉妬は最も不幸なものである

嫉妬する心

人間性のあらゆる特質の中で、嫉妬は最も不幸なものである。
人は自分の持っているものから楽しみを取り出す代わりに、他人の持っているものから苦しみを取り出す。
嫉妬にはキリがない。

嫉妬に関しては、メルマガ読者様からのリクエストもあり、テーマに取り上げたこともあります。
その読者様は、こんなお悩みをお持ちでした。

人の幸せを心から祝福できるようになりたいです。
祝福できないというよりは、「それなのに、なぜ私は…」と、自分を責める思考をやめたいです。

あなたは、いかがですか?
誰かに嫉妬したことってありますか?

「それなのに、なぜ私は…」この思考の良いところは、自己肯定感がとても高いところですよね。
自分は、あの人と同じ幸せを手に入れられて当然の存在なのに。という前提ですものね。
そう自分を信じているって、ステキだなと思います。

私は、そこまで自己肯定感が高くないので、素直に「みんな、すごーい!」って感心してしまいます。
いろんな方と出会う度に、いかに自分がちっぽけかって痛感しますよ。
でもね、ちっぽけには、ちっぽけなりの「幸せ」があるわけです。

ジグソーパズルってやったことありますか?

私たちって、一生かかって完成する巨大なジグソーパズルを作っているようなものだと思うのです。
それも、死ぬ瞬間までどんなデザインなのか分からないやつをね。

そして、他人が取り組んでいるパズルと、自分のパズルでは、揃っているピースが全く違うのですよ。
だから、相手がピタッとピースをはめたとき「うらやましい!私もそれはめたい!」と、そのピースを取ってきて、自分のところにはめようとしても絶対にはまらないですわ。
だったら、自分の持っているピースで勝負して、パズルを完成させていくしかないですよね。

それに、あなたが誰かを「幸せそうだ」と思っても、本人はどう思っているかなんてわかりません。
実際、「あんなに恵まれていて幸せそうだったのに」という方が、自死してしまうことも珍しくありませんよね。

逆に、人から「それは不幸だ」と思われようが、自分が幸せだと感じるなら、幸せなのです。

例えば、

私がオーストラリアに住んでいた頃に離婚した当初は、周囲の人達から「可哀そうな人」と言われていました。
ですよね。仕事もない、お金もない、シェルターにいて住む家もない、英語もろくに話せないアジア人のシングルマザーですから。
でも、私は幸せでいっぱいでした。
離婚したことで、娘が、毎日、笑っていられるようになったからです。

「離婚したんだって?お気の毒に…」
「そうみえる?私は今すごくハッピーなの」

そういうと、必ずと言っていいほど、みんな目を丸くして「WOW!」とビックリしてました(笑
そのうち、周囲の認知も変わっていって、娘は、私の知らないところで、「あなたのお母さんは信頼できるいい人よね。好きだわ」と、友達のお母さん達から言われるようになったそうです。

誰にも、自分の幸せを決めることは出来ないし、比べられるものでもないのです。
全ては、自分の主観でしかないのです。
だから、他人を羨むのではなく、自分の幸せに自信を持って生きて欲しい。そう思います。

少し脱線しましたが、ラッセルの「他人の持っているものから苦しみを取り出す」この表現は嫉妬の仕組みをよく表しているなぁと思いました。
嫉妬というのは、そんなことしなくてもいいのに、わざわざ自ら「苦しみ」を創り出しているのですよ。

 

アドラー心理学には「共同体感覚」という言葉があります。

自分は全体の一つだ。という感覚が腑に落ちると、この言葉が良く分かるし、人間関係がとても楽なものになると思うのです。

当然のことですが、この世の中には同じ人はいません。
だからこそ、この世界は成り立っているのです。
自分が叶えられないことを、他の人が叶えてくれています。
そうやって、世界は潤っていくのだと、私は思っています。

だから、全ての人に存在意義があって、みんなすごいんです。
自分が出来ないことを、他の人がやってくれるなんて、ありがたいじゃないですか!

そして、自分もまた同じです。
他の人が叶えられないことを、叶えているのです。

なのに、自分の良さに目を向けず、他者の良いところに嫉妬してたらキリないですよ。
だって、この世の中、素晴らしい人しかいないのですから。
それに気づくことができたら、嫉妬なんて気持ちは消え去っていって、幸福度がめちゃめちゃアップしますよ!

LOVE…Aya

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