こんにちは!
クーリー亜優です。
前回は、3大幸福論の一つであるアランの幸福論をテーマに取り上げました。
今日は、私が思うアドラー心理学との共通点をお伝えしていきます。
アランは、こう言っています。
人間には、自分以外にはほとんど敵はいない。 人間は、自分の間違った判断や、杞憂、絶望、自分に差し向ける悲観的言動等によって、自ら己の敵になる。 |
では、アドラーはこれをどのように表現しているかというと・・・
「トラがドアの前に立っている」と私が信じるのと、実際にトラがドアの前にいるのと、何の違いがあろうか。 |
あなたの友人が「このドアを開けたら虎がいる」そう信じていたら、「虎なんていないよ」と説得しようとしても、友人は決してドアを開けないでしょう。
これって特別なことじゃないのですよ。
誰もが同じことをしているとアドラーは言います。
人は誰しも客観的な世界に住んでいるのではなく、自らが意味付けを施した主観的な世界に住んでいる。 辛い出来事に対しても「なにがあったか」が問題なのではなく、「どう解釈するか」が問題なのだ。 |
これは、アランが言っていることと同じですよね。
「自分の間違った判断や、杞憂、絶望、自分に差し向ける悲観的言動等によって、自ら己の敵になる」
私が高校3年の時、こんなことがありました。
3つの女子グループの一つで奈緒ちゃん(仮名)が仲間外れにされました。
いつも独りぼっちの奈緒ちゃん。
明るかった彼女から笑顔が消えてしまいました。
そこで私は「私たちのグループに入らない?」と誘いました。
もちろん、他のみんなにも了解を得た上で、です。
そうしたら、一緒のグループになってすぐ、今度は、奈緒ちゃんが主導となり、私を仲間外れにし始めました。
他のグループの子達が私を心配するほどあからさまに。
奈緒ちゃんと私は、「仲間外れにされる側」という同じ立場を経験しています。
でも、その解釈は全く違ったのです。
奈緒ちゃんは「私はみんなに嫌われた」「仲間外れは辛い」という解釈だったのでしょう。
そこで、独りにならないために、次は、みんなを自分に引き付けておくために「仲間外れにする側」になる。という行動を起こしたのだと思います。
そう、彼女は人間関係の中には「虎」が潜んでいると信じ込んでしまったのですよね。
一方、私は「奈緒ちゃんは、傷ついたんだな。独りが怖いんだな」
「それでも私は、奈緒ちゃんの笑顔が好き。だから、一緒にいてもいいならいたい」と思っていました。
実際、奈緒ちゃんは、他のみんなには本当に優しくしてくれて、みんな毎日、楽しそうで、それを見ているだけで私までうれしくなってしまうのですよ。
ですので、それまで仲良かった子たちに、
「ごめん。亜優の味方になったら、自分がやられるんじゃないかって怖いの」と言われたけど、
「分かるよ。私は大丈夫だから気にしないで」と伝えました。
そう、私にとってそこに「虎」はいなかったのです。
だから、無視されながらも卒業までずっとそのグループにいましたが、辛いどころか、今でも楽しい思い出がたくさん残っています。
お釈迦様も、こう仰っています。
人生の幸不幸の境目は、みな、人の心が作り出すものである。 |
「日々の出来事」そのものには、何の意味もありません。
すべては「あなた自身が」どのように意味づけをするか、です。
LOVE…Aya