【アラン幸福論】笑うのは幸福だからではない

こんにちは!
クーリー亜優です。

私の職場には、いつもニコニコして、感じの良い女性がいます。
入りたての私が、「これってどうするんですか?」と何度も聞いても、面倒な顔一つせずに、時には自分の仕事を後回しにしてでも、丁寧に教えてくれるのです。

人って、感情の浮き沈みがあるものですよね。
ところが、彼女は、いつだって、誰にだって、安定して感じ良く接してくれるのですよ。
すごく忙しい時も、疲れているだろうなと思える時も、です。

そこで、その秘訣を聞いてみました。

「え?そうですか?特別なことは何もしてないですよ」

「いやいや、だって、みんな、機嫌の悪い日とか、そっけない時ってあるじゃないですか」

「あぁ、、、確かに、、、え?私、何か考えてやってるのかな?」

「絶対にあるはずですよ。教えて欲しいなぁ。その性格、とってもステキだから」

人は誰もが、無意識にやっていることってたくさんあります。
それらは、自分にとっては当たり前すぎて、あえて考える機会がなかったりします。
でも、それを意識化することで、更に自分のことが好きになって自信が持てるようになるものです。

そしてそれは「他の誰か」の役にも立ちます。
だから、彼女にも、ステキな習慣(無意識)を言語化して欲しいと思ったんです。

「その秘訣を、自分の負の感情をコントロールできなくて悩んでいる人に伝えたいんです」

「感情的な人っていますよね。。。う~~んと…」

と、一生懸命考え始めてくれたところで、仕事が忙しくなって話は途切れました。
そして数日後。

「この間のこと、まだ返事をもらってなかったですけど、思いつきました?」

「あれから、考えてみたんです。それで思ったのは『とりあえず笑っておこう』ってことですかね」

嫌なことがあっても、とりあえず笑っていると幸せな気分になれるんですって。

「なるほどー!勉強になります。私も、もっと笑顔で過ごします。ありがとうございました」

後から知ったのですが、彼女は、私の娘と同じ年なんですよ。
あの若さで、自分がどうすれば幸せな気持ちになれるかを知ってるなんて、素晴らしいと思いました。
それにね、彼女がやっていることは、かの有名なアランの幸福論にも書かれているのです。

笑うのは幸福だからではない。むしろ、笑うから幸福なのだと言いたい

アランは、フランスで哲学教師をされていた方で、彼の著書は、三大幸福論の一つとされています。

============
笑うのは幸福だからではない。
むしろ、笑うから幸福なのだと言いたい。
============

これは、とてもアランらしい表現だなと思います。
なぜなら、彼の信念のベースには、このような考え方があるからです。

悲観主義は、気分によるものであり、楽観主義は、意志によるものである。

人間はもともと、自然に任せていると物事を悲観的に考える生き物である。
つまり、人の気分とは、いつも悪いもの。
自ら意識して「幸福になろう!」と思わないと、一生そこから抜け出せない。
人は幸福になろうとしないと、幸福にはなれない。

人間は、ネガティブに出来ているから、幸せになりたいなら「幸せになるぞ!」と意志を持って行動する必要があるのですよね。

これ、私も思い当たることがあります。

私のクライアントさん達は、今までに心理学や自己啓発を学んだことのあるかたが大半を占めます。
なのに、どんなに心理学や、幸せになる方法を学んでも現状が変わらず、私にご相談にいらっしゃいます。

「おぉ~、そうなんだ」と良い気づきやノウハウを得たところで、基本、ネガティブなわけですから「だけど…」って否定や言い訳が浮かんできて、行動に移せない。
そうなると、結果もでませんよね。

あなたはいかがですか?
心当たりはありますか?

ところが、そんなクライアントさん達に、幸せ思考のワークを実践して頂くと、本当に現実が「幸福」へ向かって変わりだすのですよ。
止まっていた時計が動き出したかのように、ビックリするぐらいの速さで!

アランさんが仰る通り、「意識して」幸福になろうとすることが大切なのです。

自分が不幸であることに不機嫌になってはいけない

『人間は元来、悲観主義者である。自分も周囲も、何もしなければ不機嫌が蔓延する。

と主張するアラン。

「いまは辛いけど、そのうちなんとかなる」なんて放置していると、表面的にその問題が解決したとしても、また、辛い状況になってしまうということです。
悩み事がつきない人っていますものね。(^^;

更には・・・

自分が不幸であることに不機嫌になってはいけない。
不幸なだけでも十分なのに、不機嫌になることは、それに輪をかけて二重に不幸になる。

あはは・・・(^^;
ホント、その通り!

本来、自分にとって不都合な出来事や、嫌なこと。それ自体には、それほど問題はないのですよ。
ただ、それに対して

「なんで、こんな目に合うのよ」
「あ~~、イライラする」
「最悪だぁ~」
「許せない!」

みたいになっちゃうと、それこそが自分を不幸にします。

でも、残念ながら、世の中には、こういう人がたくさんいますよね。
でもって、その感情って、周囲に伝わっていくのです。
それは、自らネガティブな環境を作り出しているに他なりません。

そう、不機嫌は、蔓延していくのです。

だから、人生で嫌なことが起こるのは仕方ないとして、それでも「幸せでいよう!」と意志を持つことが大切なのですね。

ローマ帝国最盛期の皇帝マルクスも、同じことを言っています。

◆事物は魂に触れることなく外側に静かに立っており、わずらわしいのはただ内心の主観からくるものに過ぎない。

◆我々が、怒ったり悲しんだりすることがそのものに比べて、これに関する我々の怒りや悲しみの方が、どれほど苦しみをもたらすことであろう。

どんなに怒りが湧いたり、悲しみにくれそうな出来事が起きようとも、怒ったり、悲しんだり、傷ついたりしなくちゃいけない、なんて決まりはないのです。
誰かにひどい言葉をかけられても、傷つく必要もないわけです。

もちろん、自分がそうしたいと望むなら、それもいい経験です。

でも少なくとも、あなたには、いつも笑顔でいて欲しいなと思っています。
だから、是非とも「幸せになろう」と心がけていて下さい。
そうしたら、あなたは、いつだって幸せでいられます。

私は、いつも、そんなあなたを応援しています。

LOVE…Aya

関連記事

  1. 幸福になれる仕事

    【ヒルティ幸福論】人を幸福にする仕事はこれだ!

  2. 結論!幸福になる近道はこれだ

  3. 人間には「自分」以外ほとんど敵はいない

  4. 【ラッセル幸福論】理想のライフスタイルを叶えるために